外壁に対するメンテナンスを検討すべきタイミング

外壁に対するメンテナンスを検討すべきタイミング!!

外壁に対しては、定期的にメンテナンスは行う必要があります。経年劣化もありますし、放置しておけば色々なトラブルが起こり得るからです。では外壁のメンテナンスはいつ頃行えば良いかというと、ボードによって異なります。ただ外壁には、いつもと違う様子が見られる事があるので、その際にメンテナンスを検討すると良いでしょう。

外壁によって異なるメンテナンスの周期

そもそも外壁のボードにも、色々な種類があるのです。木質系や樹脂系や金属系など、それこそ色々なボードがあります。各ボードはそれぞれ特徴も異なる訳ですが、メンテナンスの周期もその1つなのです。自宅の外壁にどのようなボードが使われているかを確認して、メンテナンスを検討してみると良いでしょう。
例えば窯業系のサイディングの場合は、メンテナンス周期は7年から8年ぐらいであると言われています。ですから窯業系のボードが設置されてから7年ぐらい経過した頃に、そろそろメンテナンスを検討してみる方が良いでしょう。
そうかと思えば、金属系のサイディングは10年から12年目安である言われていますから、10年あたりにメンテナンスを検討すると良いでしょう。そして木質系は8から12年であり、樹脂系は10年から20年と言われています。各素材は、それぞれメンテナンスの周期は異なる訳です。
ちなみに外壁によっては、メンテナンスが不要なタイプもあります。例えばタイルの外壁などは、基本的にはメンテナンスは不要である言われているのです。そこは外壁次第です。

外壁が割れたり切れた時にメンテナンスする

ところで年数が経過した外壁は、普段と違う様子が感じられる事があります。放置しておくと問題が起きそうな時は、やはりメンテナンスを検討してみるべきです。
例えば外壁にひびが入った時などは、やはりメンテナンスを検討する方が良いでしょう。外壁のコーキングと呼ばれる箇所にひびが入ってしまうと、そこから水が侵入してしまう可能性もあります。内部に何らかの問題点が生じる可能性もあるので、ヒビが入った時はメンテナンスを検討すべきタイミングなのです。
そうかと思えば、破断と呼ばれる現象が発生する事があります。外壁によっては、真ん中周辺で切れてしまう事があるのです。もちろん切れ目から水が侵入する可能性がありますから、やはりメンテナンスを検討すべきでしょう。
上述のように外壁の一部が切れてしまうのは、トラブルの前兆とも言えるのです。放置しておけば面倒な事になりかねませんから、メンテナンスを検討すべきでしょう。

壁から粉が出てきたらメンテナンスを考える

また古くなった外壁に触れてみると、たまに手に粉が付いてしまう事があります。さながらチョークのような粉が付いてしまうので、その現象はチョーキングと呼ばれるのです。外壁の典型的な劣化現象の1つです。
チョーキングは、外壁に対して塗装が塗られてから5年目あたりに発生しやすくなる傾向があります。その状態になりますと、外壁は少々弱っていると見て良いでしょう。
ある意味、人間の肌が弱くなっている状態に似ています。年数が経過すれば、人間の肌も徐々に老化するでしょう。老化した人間の肌は、守る力が少々弱くなっています。若い頃と比べると、何となくみずみずしさが失われている事もあり、紫外線にも弱い状態になっているのです。ですから老化した肌には、シミなども生じやすくなる傾向があります。
外壁にも、同じような現象が発生する事はあるのです。建物に対しては、あまり紫外線を当てるべきではありません。長い期間に渡って紫外線が当たり続けると、建物の劣化を招いてしまうからです。チョーキングが発生している外壁は、ちょうど老化した肌のような状態になっていますから、そろそろ手を施すべきなのです。ですから壁から白い粉が吹いてきた時も、メンテナンスを検討する方が良いでしょう。

チョーキングが発生した外壁

7年を基本として異常が生じた時にメンテナンスを検討

外壁に対するメンテナンスは、基本的には7年目や10年目あたりに検討してみると良いでしょう。7年ぐらい経過していれば、そろそろ外壁にダメージが蓄積されていてもおかしくないからです。
ただしフッ素などの外壁の場合は、15年目あたりでも良いと言われています。数ある外壁の中でもメンテナンス頻度が比較的長い方ですから、それほど頻繁でなくても問題ありません。
ただし上記の粉吹きなどの現象が見られた時は、話は別です。もちろん壁が割れてきた時も、メンテナンスを検討すべきタイミングなのです。それらの状態のまま壁を放置してしまいますと、とても面倒な状態になりかねません。一旦トラブルが発生してしまうと、解決するのも大変です。早期対応するに越した事はありませんから、普段と違う様子が感じられた時は、やはりメンテナンスを検討してみると良いでしょう。
なお外壁の張替え工事は、もっと長期スパンで問題ありません。張りかえですと、大体30年から40年周期になるからです。